藤枝宿から岡部宿まで6.8km 北緯34度55分08.0秒 東経138度16分56.0秒
岡部宿は、東海道五十三次の21番目の宿場です。
現在の静岡県藤枝市岡部町です。
道中屈指の難所である宇津ノ谷峠を丸子宿側から越えると最初に到達する宿です。
岡部本宿と内谷加宿からなります。
江戸時代後期の1843年の記録では、2軒の本陣、戸数487軒、人口2322人で本陣を中心に商家や宿屋が立ち並び栄えていました。
岡部町は静岡市と藤枝市の間にあります。
宇津ノ谷峠は現在でも交通の要衝であり、旧街道、明治・昭和初期・昭和中期・平成のトンネルが全て利用可能なまま残っています。
藤枝市と2009年1月1日に藤枝市と合併しました。
宇津ノ谷峠は、宇津山の南側にある標高約151メートルの峠です。
平安時代の道(蔦の細道)から国道1号現道のトンネルまで、全て通行可能な状態で保存されており、道の変遷を知ることができます。
旧街道、明治・昭和初期・昭和中期・平成のトンネルが全て利用可能なまま残っています。
近世東海道の交通を知る貴重なものとして2010年2月22日に「東海道宇津ノ谷峠越」の名称で国の史跡に指定されました。
再建の旅籠・柏屋(かしばや)は、国の登録有形文化財に登録されています。
「岡部宿本陣址」および「旧東海道の松並木」は藤枝市の史跡に指定されています。
明治時代に入り東海道本線が建設される際、当初は岡部宿を通る予定でしたが、地形が険しい上に遠回りとなる宇津ノ谷峠を避けて大崩海岸を経由するルートに変更された。
東海道本線は敷設されないこととなり、宿場町としては衰退しました。
藤枝市は、東海道の歴史・文化を観光資源として活用することを目的に、2011年から2015年にかけて「岡部宿内野本陣史跡整備事業」を実施し本陣跡周辺を公園化しました。
表御門と塀を復元して大旅籠柏屋との調和を図り、内部の本陣建物跡を芝や板材で平面的に表示しました。
本陣建物を紹介し、またイベントに活用できように整備しました。
①「保永堂版」
両方から迫る山の間の宇津之谷峠の峠道を描いています。
峠道を焚き木をかいつだ杣人たちが行き交っています。
この峠道は桃山時代に豊臣秀吉が整備し、街道として利用していました。
道の脇には作られた水路を勢いよく流れる岡部川が描かれています。
向こうから歩いてくる3人の中の奥の人物を上半身のみ描きました。
3人が急な峠を登ってきた様子を巧みに描いています。
右側の山中に『伊勢物語』で有名な「蔦の細道」があります。
②「行書版」
名物の十団子の茶屋を描いています。
十団子とは十粒を一連にした団子です。
左の上半身と傘だけの旅人で急で険しい坂道を表現しています。
③「隷書版」
宇津山の峠は道が狭く急である様子を描いています。
④「北斎版」
宿屋の軒先で馬喰が悩んでいる姿と思われます。
⑤「旅画像」
岡部宿の表示です。
岡部宿本陣跡です。
⑥「スタンプ画像」
JR岡部宿のスタンプです。
保永堂版
行書版
隷書版
北斎版
旅画像
スタンプ画像
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