沼津宿から三島宿まで5.9km 北緯35度7分33.6秒 東経138度54分39.0秒
三島宿は、東海道五十三次の11番目の宿場です。
静岡県三島市になります。
道の駅尾瀬街道みしま宿がある地域として知られています。
宿は1843年に本陣2軒、脇本陣3軒、旅籠74軒、人口4084人、家数1025軒、箱根峠より西側の最初の宿場町です。
平安時代、伊豆国の国府が置かれた三島は伊豆の中心地となりました。
三嶋大社の門前町として発展しました。
「三島女郎衆」と呼ばれる飯盛女は美人が多いとの評判でした。
東海道膝栗毛では弥次喜多は客引き女に袖を引かれて逃げます。
結局は三島宿に宿泊します。
飯盛女と遊んだところまでは良かったのです。
しかし、すっぽん騒動を起こして大変な展開になっています。
江戸期を通して幕府の直轄地で天領です。
江戸初期には将軍休泊用の御殿を設けていました。
戦国時代には箱根峠と三島の間に山中城が築かれていました。
山中城は、静岡県三島市山中新田にあった中世の日本の山城です。
北条氏によって築城された、小田原城の支城です。
箱根十城のひとつです。
北条氏滅亡と共に廃城となりました。
北条氏独特の城郭の構造を多く残しています。
1930年に国の史跡に指定されました。
1973年から三島市が公園として整備しました。
2006年4月6日に日本100名城(40番)に選定されました。
三嶋大社の土産物の三島暦が名産品です。
三島暦は仮名暦です。
仮名暦とは、仮名書きの暦です。
漢字書きの暦が男性の読むものとされていました。
女性や子供向けのものとして造られたものです。
主に伊豆国・相模国の2カ国で流通しました。
仮名文字で印刷された暦としては日本最古と言われています。
「三嶋暦師の館」は日本最古のかな暦の三嶋暦を展示する博物館です。
博物館は暦印刷時に使った版木などの印刷道具展示しています。
日本のカレンダーの歴史をまとめたパネルも展示されています。
ガイドの案内や三嶋暦の印刷体験ができます。
名物の縁起餅「福太郎」は、こしあんでくるんだ草餅です。
餅米も小豆も厳選して使用しています。
さわやかな甘さと、自然の香りいっぱいです。
おもちは命を強化する食物です。
草餅に含まれるヨモギは、古来より邪気を払うとされました。
野草の中でも滋養に富み、特にカルシウムの保留量が多く含まれます。
三嶋大社宝物館はJR三島駅のすぐ南に位置する緑豊かな公園です。
1954年には、庭園が国の天然記念物および名勝に指定されました。
園内には動物広場や乗物広場、郷土資料館、文化財「楽寿館」があります。
①「保永堂版」
三島神社の鳥居前で、早や立ちの旅人を描いています。
早朝に宿を発つ旅人に光をあて、朝霧が立ちこめる情景を描き出している。
奥に見える鳥居は三島大社です。
手前の駕篭の一行は三島から箱根方面へ向かっています。
左側の3人の人影は沼津方面へと向かっています。
廻し合羽の馬上の旅人は、まだねむそいに笠の下にうつ向いています。
背景描写には、輪郭線を用いず、霧による湿潤な空気感を表現しています。
②「行書版」
宿場の様子を上から描いています。
左の茶店の裏に桜が咲いていますので春の景色です。
日傘をさした2人の武士が楽しそうに歩いています。
③「隷書版」
三島神社の鳥居後方より、俯瞰して宿屋の軒先を描いています。
④「北斎版」
三島神社の鳥居前の、旅人や飛脚を描いています。
⑤「旅画像」
JR三島駅です。
⑥「スタンプ画像」
JR三島駅のスタンプです。
保永堂版

行書版

隷書版

北斎版

旅画像

スタンプ画像

コメント